内発的動機づけと外発的動機づけ

 前回はベタな話を挙げて、自信のない状態にさせてしまうアプローチ「勇気くじき」について簡単に紹介しました。
 今回は勉強に取り組むきっかけを考えてみます。

 突然ですが、ちょっとうまく言葉にできないんですけど、オポッサムって何だかいい感じがしますよね。何て言うか、フワフワというか…。
 オポとサムの間にッが入って親しみがわいてくるというか。
 ポですよ、ポ。なんかいい感じしませんか?

 まぁ、それはそれで置いておいて本題に入ります。

 子どもが勉強しないのは、単純に言ってしまえば勉強する動機がないからです。だから勉強するように動機づけていけばいいのです。当たり前だ!!って思いますよね。でもその当たり前ができてないから今この記事を読んでいるはずです。で、この当たり前が、実は難しかったりするわけです。
 ところでここまで何度か「動機づけ」という言葉を使っていますが、この動機づけの定義は研究者によって実はまちまちだったりします。ですのでここでは、単純に「やる気」という意味で解釈してください。

2つの動機づけの種類

 動機づけには「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」というのがあります。
外発的動機づけとは、自分以外の何らかのアプローチによってやる気が起こること、内発的動機づけとは自分の内側からやる気が湧き起ってくることをいいます。
 例えば前回の記事で、A君は勉強しましたが、積極的というよりかはむしろしぶしぶやったという感じです。その勉強に向かった理由が「テストが近い」「悪い成績になってガミガミ言われるのが嫌だ」というものでした。これが外発的動機づけの一例です。この外発的動機づけは比較的簡単にやる気を起こさせることはできますが、持続しにくいという面があります。なのでA君はテストが終わったらすぐに勉強へのやる気が下がり、再びゲームに熱中するだろうと容易に想像がつきます。学習習慣を定着させたいと思うなら、外発的動機づけに頼ったアプローチはあまり上手い方法とはいえなさそうです。

 内発的動機づけはまさに楽しいからゲームに熱中するというところにあります。内発的動機づけは長時間持続しやすいというメリットがあります。ということは、勉強に向かう様にするには内発的動機づけを高めていく方が良いと言えそうです。
 
 となると内発的動機づけが高まるのはどのような時なのかについて知っておく必要がありそうです。

内発的動機づけが高まる時とは?

 ところで冒頭で、何の脈略もなく突然オポッサムと書きました。オポッサムを知っている人は一瞬想像したと思いますが、逆に知らない人(多分ほとんどの人は聞いたことないだろうと思って出したんですが…)は、「何?」と思ったはずです。人によってはオポッサムのことを誰かに聞いたり、ググったりして「何?」を解決しようとしたかもしれません。
 ここに内発的動機づけを高めるヒントが隠れています。
 オポッサムって何?と思ったということは、少なくとも興味・関心は持ったといえます。そして実際に調べた人は自発的に調べたと思います。(もっとも何の脈力もない所に突然オポッサムを出してきたことに対して、勉強と何の関係があるの! と怒りだしちゃった人もいるかもしれませんが…)

「ある事柄に対し興味・関心を持つから自発的行動に出る」

 このことが内発的動機づけを考える上で大切になってきます。もし冒頭で『オポッサムを調べてください』と書いたら実際に調べる人はほとんどいないと思います。なぜなら『調べてください』とあった時点で命令されているから。興味・関心を持つ前に自発的行動を起こす機会がなくなってしまったからです。

 ここで、オポッサムを勉強に置き換えて考えてみてください。
『勉強しなさい』と子どもに言ったらその時点で子どもは命令されているから、興味・関心を持つ前に自発的に勉強しようと行動を起こす機会がなくなってしまう、といえるのではないでしょうか。
 もっときつい言い方をすると、

『勉強しなさい』と言ったらその分、子どもの自発的行動を奪っている

とも言えるかと思います。

 勉強しなさいと言いそうになったら一呼吸おいて、子どもは何に興味・関心があるのかを考えそこにアプローチするのが良いかと思われます。

 ちなみに私個人のどうでもいい事なんですが、20歳過ぎるまで『森羅万象』という言葉を知りませんでした(汗
 なぜ知ったかというと、ファイナルファンタジー7に出てくるキャラクターの必殺技からでした。最初のうちは神羅カンパニーと同じようにゲーム中の用語だと思っていましたが、だとしても読み方が分からない。分らないからとりあえず辞書で調べてみたんです。そしたらばっちり国語辞典に説明があったわけです。この時初めて森羅万象の意味を知り、ゲーム用語でもないことも判りました。
 恐らくですよ、誰かから勉強しろと言われてしぶしぶ漢字ドリルをやった時に森羅万象が出てきたら覚えてなかったと思います。せいぜい難しい漢字だなぁという感想を持って終わったと思います。で、テストで出されても答えられなくて、嫌いな四字熟語リストに入ってそのままリストに入ったこと自体を忘れているんですよ。
 と、まぁどうでもいい事でした。

 次回は内発的動機づけについてもう少し紹介していきます。
 
 あっ、そうそう、オポッサムってかわいいですよ。




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