数学が苦手な中学3年生が夏休みにやっておきたい数学の復習法

 高校入試ではふつう数学は必ず出題されます。なので絶対に夏休み中にしっかりと復習しておく必要があります。
 数学が得意な生徒は誰に言われるまでもなく数学の問題演習を進めていくものですが、苦手意識を持っていると、計画を立てていたとしてもなかなかうまく進められない、あるいは何をどのようにして進めていけば良いのか見当がつかないという人もいると思います。
 もっともこういうことは数学に限ったことではないですが、数学は必須科目である以上いい加減なことをしてしまうとかなり危険度が上がってしまいます。

 ということでここでは、数学に苦手意識を持っている中学3年生が、夏休み中にどんな勉強をしていくのが良いかを考え、やっておきたい勉強法を提案しようと思います。

 なお、提案をする時にはいつも記事に一言書いていることですが、この勉強方法が絶対正しいなんて言う気は全くありません。この方法が合う人もいれば合わない人がいるのも事実です。あくまでも参考程度に捉えるようにしてください。

初めに得意分野と不得意分野を知る

 一言で数学と言っても、計算から始まり、文字を使った表し方と計算、方程式とその文章題、関数、図形、確率・統計と様々な分野があります。この中でどの分野が自分にとって一番得点しにくい分野なのかを振り返ります。

指数や分数などの計算問題、大丈夫ですか?

 当然ですが計算は全ての基本になるものなので、少しでも不明な点、あやふやな点があったら最優先で復習するようにします。

 例えばこの違い、大丈夫ですか?

 指数はその直前にある物に対して働きました。
 なので左側の例では、指数の2はその直前、つまり ) に対して働きます。
 (かっこ)の中はひとまとまりとして考えるんだった。だから(かっこ)の中のもの全部に対して働きます。

 一方右側の例では、指数の2はその直前、つまり 3 に対して働きます。
 -は直前に無いので、マイナスに対しては働きませんでした。
 よってそれぞれ次のように計算が進みました。

 これだけを見ると、「hっ、そんなの解りきってわぁ!!」と思うかもしれません。でも次のような問題になると突然正答率が下がってきます。

 指数の扱い方を覚えきれていないと+9と考えるのか-9と考えるのか、あやふやになってしまうんですよね。で、あとあと答え合わせをした時に間違っていると、指数の扱いを解ったつもりになっていた生徒は総じて、『ケアレスミスしちゃったょ・・・』とかなんとか言うんですよ。でもそんなの全然ケアレスミスじゃないですからね。

(あ、そうそう、単に勉強した気になっている生徒が、一見簡単そうに見える問題でミスをすると、かなりの割合で『ケアレスミスした』なんて言ってきます。ケアレスミスを連発するのは、やっぱりその人の実力です。過去の私がそうだった・・・
(´;ω;`)  )

 その他にも確認しておきたい計算は沢山あります。分配法則とか、分数タイプの文字式の計算とかですね。あわせて方程式の計算も。
 夏休みの間に、計算に関しては1年生の内容から3年生の内容まで確実に復習するようにしておくのが望ましいです。

関数は比例・反比例を中心に

 もちろん今まで勉強した内容は学年問わず全て復習しておくにこしたことはないですが、苦手意識を持っているとどうしても気が重くなってしまいますよね。
 なので関数については、1年生で学習した比例・反比例をしっかり確認するようにします。
 というのは数学で差がつきやすい分野の1つに関数があります。2年で学習する1次関数は1年で学習する比例の少し発展版なので、比例の知識が身についていれば理解するのはそう難しくないんですね。なので下手に1次関数に手を出す位なら、しっかりと比例・反比例を身につけた方が絶対に学習効果が高くなる。
 ということです。
 見直す問題のレベルは、教科書の例題レベルのもの中心で良いです。苦手意識を持っている生徒は、まずは何といっても基本を確実に身につけることが大切です。夏休みのうちに基本を徹底しておけば、それに応じて自信もついてきます。さらに秋以降に実力を高める問題に取り組みやすくなってきます。

 逆に言えば、基本が身についていない段階で難しいレベルの高い内容を進めてしまうと、自信がつきません。自信が無いとどうしても苦手意識がついてきます。すると・・・、いやですよね。
 なので夏休みの内に基本を固め、自信をつけていく事に徹した方が良いです。

とにかく夏休みは基本の復習と自信をつけること

 数学に苦手意識を持っている人は、夏休み中は計算と比例・反比例を重点的に復習しておけば良いと思います。ただ計算は、余力があればレベルの高い物にも積極的にチャレンジしておきたいです。方程式の文章題や図形はやらなくて良いのかと思う人もいるかもしれませんが、もちろんやるかやらないかで言ったらやった方が良いです。ただ図形に関しては秋以降いくらでも見直す機会はあるので、その時に1年の内容と一緒に確認していけば良いし、文章題についてもやるのであれば教科書の例題レベルのものを確認する程度で十分だと思います。

 やっぱり夏休みは基本の定着と自信をつけることなんですよ。
 「自信があれば何でもできる」じゃないけど、本当に自信は大切です。自信をつけていくのに適しているのはやっぱり夏なんです。
 今できることをしっかりやっていく。そうすれば自分でも気づかないうちに実力も上がってくる。結果として、難しいと感じていた問題も何だか自力で解けていた。そんなことも入試直前にはよくあります。
 
 繰り返しますが、無理をせずまずは基本の定着。これが大切です。




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