肉じゃがを作りました。ジャガイモ、肉、ニンジン、玉ねぎと具材はそろっていました。調味料も十分足りてました。
で、ぐつぐつ煮込んでとりあえず出来た様子。
味見をしたら何か少し物足りなかったので、ちょっとしょうゆを足しました。
そして少し煮込んでまた味見。ん〜、何だか今一つなのでさらにしょうゆを追加。
それからまた煮込むこと3分。味見をしたんですが、やっぱり調味料が足りない気がしたので三度しょうゆを追加・・・。
どうも考えていた味と違うからここでもしょうゆを・・・。
結果、ジャガイモのしょうゆ漬けができました。
料理をよくやる方ならこの流れを見てアホだと思いますよね? 料理やらなくても思うかもしれないですが。
味つけが足りないならしょうゆの他に、砂糖やみりんとかを足すことだってできたし、肉の量を少し足したり野菜を増やすことだってできたはず。火を強めることも出来たかもしれないし、逆にいったん火を止めて寝かせることだってよかったかもしれない。
つまり物足りない味に変化をつける方法としては色々あった。でも「味が足りない」っていうことで即、しょうゆを追加しているわけです。
こうなるとどう考えたって味が良いわけないし、見た目だってどす黒いものになるからとても食べたいとは思えないですよね。
ここでいきなり話が変わってお勉強。
子どもにいっぱい勉強させようと思いました。参考書やドリルを何冊もそろえました。ノートも十分足りてます。
で、黙々とやらせてとりあえず出来た様子。
出来たノートを見たら何か少し正答が足りなかったので、ちょっと問題を与えました。
そして少し勉強させてまた答え合わせ。ん〜、何だか今一つなのでさらに問題を追加。
それからまた勉強…と繰り返すこと30分。答え合わせをしたんですが、やっぱり問題が足りない気がしたのでさらに問題を。
どうも考えていた出来と違うからここでも問題を・・・。
結果、アタマの勉強漬けができました。
肉じゃがの時は小馬鹿にしたかもしれませんが、勉強のことになるとこういうことをしがちなんです。
肉じゃだったらですよ、調味料の加減が原因で味が悪かったのかもしれないし、そもそも具材が肉じゃがにはあまり向かない種類だったのかもしれないと、改善方法や考えられる理由ならいくらでも出てくるじゃないですか。今ここにあげたもの以外にも何か方法があるかもしれない。そしてその方法を知るためにググったり、〇分クッキングを観たりするじゃないですか。
なのに勉強のこととなると、もう本当に1点からしか考えることができなくなって周りを見れなくなってしまう。もしかしたら参考書が不親切な内容だったかもしれないし、心理的に勉強する状態じゃなかったのかもしれない。そもそも勉強よりも運動のタイプの子なのかもしれない。
理由ならいくらでも考えられるのに、本当に勉強のこととなるとあれやこれやとやらせてしまう。
そしてどうしようもないくらい1点からしか物事を見れない人はいきなり炎全開で勉強させて、休憩時間すら無駄な時間だとうそぶいてとにかく子どもを勉強漬けにするんです。
肉じゃがだったら寝かせることで味を良くするのに、子どもの脳には寝かせるどころか休憩すら与えない。
これって本当に子どものためになってると思いますか?
こんなことを何年もずっと繰り返していたら、子どもの内面がどす黒くなちゃいますよぉ。
子どもの勉強であれをやらせなくちゃ、これもやらせないと思った時があったら、そんな時こそ保護者が視野を広げて色々な見方・考え方をして、時には一旦勉強から離れる勇気も持って、子どもにアプローチしましょうよってことを言いたいのでした。