テストが平均点以下ならここに注意!!
誰でも中間テストや期末テストを受けたら良い結果を残したいと思うものです。しかし思っただけでは結果を残せるはずもなく、やっぱりしっかりテスト勉強をした生徒がそれなりに結果を残すものです。ただ、しっかり勉強したにも関わらず、残念な結果に終わってしまった、勉強しただけの成果が出なかったという生徒もたくさんいると思います。
ここでは、英語のテストの点数が平均点以下だった、60点を下回ってしまった、しっかり勉強したのに結果が伴わなかった、と思っている特に中学1、2年生のために、次回のテストではどのような点に注意して学習を進めていけば良いか提案します。
まずは改めて自分がやったことを振り返る
「勉強した」と思っていても、実はあまり集中していなかったとか、やった気になっていただけ、なんていうことはよくあります。
特によくあるのは、「学校のワークなどの提出物をテスト前になってようやくやり始めるものの、実は答えを丸写ししているだけだった」というもの。
これは単純に「お手製のコピーを作っただけ」ですからね。これではたまたま提出物にあった問題と同じ問題が試験に出た時に、偶然正答できるというだけです。とても勉強とは言えません。
こんな方法で英語のワークをやったとしても、試験が終わったらすぐに単語や英文を忘れます。後に続かないんです。なので、このようなことをやって勉強したと考えるのは、今後は止めましょう。
テスト範囲の英単語はどれ位覚えているか
英語のテストで結果が伴わない生徒は、「出題範囲の単語を覚えきれていない」ということもよくみられます。このような生徒がやりがちな英単語の復習方法には、だいたい次のような流れがあります。
定期テストのほんの数日前に英単語を復習
↓
復習した直後にセルフチェック
↓
復習の直後だけにほぼ正答できる
↓
正答できているからしっかり覚えたと思い込む
↓
テスト直前に「あの単語なら知ってる」と自分に言い聞かせる
(「覚えた」ではなく、「知っている」という所がポイント)
↓
試験当日に忘れている
このような、ほぼお決まりのパターンがあります。
そりゃやった直後なら覚えていますよ。大切なことはその覚えた事柄を覚え続けているかどうか。だからある程度の繰り返し学習が必要になってきます。ということは、テスト直前に英単語の復習をしただけでははっきり言って足りない。
日頃から少しで良いから英単語を覚えていく姿勢が必要になります。
すると1日どれ位覚えればいいのか? と思う人もいると思います。
1日100個位で大丈夫だと思います。が、さすがに100個は厳しいですよね。
それこそ覚えられそうにないです。だから半分の50個。
・・・、それも難しい? ならば25個。
これなら何とかなりそうな気がしませんか?
えっ、まだ? ならば10個。
ん〜ん、だったら1日2個はどうだ!! 日頃から1日2個英単語を覚えていく。これなら何とかできそうじゃないですか?
このペースなら10日で20個覚える計算です。1か月で60個、2か月なら120個ですよ。これってすごい量じゃないですか!!
単語1個覚える時間ってせいぜい1分位ですよね。ということは毎日2分を2か月続けるだけで大量の英単語を覚えることになるんですよ。
ほんのわずかな時間でも、積み重ねるとものすごい量になると思いませんか?
で、ここでちょっと考えて下さい。次のテストまでに新しい英単語を120個も学校で勉強すると思いますか? 次のテストまでの1か月や2か月で新出単語が120個なんて中学ではちょっと考えられないですよね。その半分の60個が良いところだと思います。 ということは、
次のテストまで1か月だとしたら、1日2個英単語を覚えればテストに対応できるんです。
1日2個。1日2分。これ位ならできそうでしょ。友達や彼氏からのSNSメッセージを待っている間に、いや、既読がつくまでにできます。
例えば、彼氏にメッセージを送ったのに「既読がつかない」とモヤモヤしているその2分を、英単語を覚える2分に使うのはとても有意義ですよね。もしかしたら、勉強にメラメラとやる気が湧いてくるかもしれません。
単語量に不安がある場合はこのことを参考にしてみてください。
テスト範囲の基本英文はどれ位覚えているか
これも単語と同じです。基本英文も単語と同じように考えると意外と簡単に覚えられるものです。
えっ、どうやって覚えるのかって?
そんなのは書くなり、読むなり、声に出すなり、色々方法はあるでしょ。そのくらいは自分で考えて下さい。
ただ基本英文はたいてい文法事項が絡んでくるので、基本英文の暗記と同時に文法についても確認をしておくとある程度効率よく勉強が進みます。
単純な時制のミス
これは英語に慣れている生徒でもうっかりやってしまうことですが、「問題では過去形で問われているのに、解答では現在形で書いてしまった」、あるいはその逆をやってしまう、「過去形と現在形が混ざった文にしてしまう」などがあります。
文法事項をそれなりに学んで理解した上でこういったミスをするのはもったいないですよね。ただ、実際のテストでこのようなミスをする生徒は、普段から同じようなミスをしている疑いがあります。こういうミスは落ち着いて問題を解けば防げるものです。普段から落ち着いて解くように心がけておくと良いと思います。
ちなみに時制を間違えている文を日本語で例えると、
「よしお君は昨日友だちと遊びます。そして明日彼女とデートしました。」
というようなものがあります。これだと時制としておかしいのはわかりますよね。でも、慣れない英語だとこのようなことが起こりがちになります。「遊びます」というのは未来のことだから「明日」にかかるはずですよね。「デートしました」というのは過去のことだから「昨日」にかからないといけません。
なので時制を正しくして書くと、
「よしお君は昨日友だちとデートしました。そして明日彼女と遊びます。」となります。
たくさん練習すれば良い。ただ、
テスト勉強はとにかくたくさん問題を解きまくっていけば良い、と考える人がいます。これはそう、確かにそうなんです。実力は練習量に比例するというのは確かに間違ってはいないんです。
ただ、たくさんやることを単にノルマとして考えていると、それは勉強ではなく単に作業をやっているだけということになります。
作業ということはほとんど頭を使っていないことになります。これではテスト対策のための時間をとってはいるものの、実際には中味を伴わない時間になっている危険が高いです。単純にたくさんの問題を解くことが勉強だと考えている人は気をつけてください。
1つの問題を3回解き直す位の心の余裕は持っておきたいものです。
まとめとして
テストで思うような結果を残せなかった場合、たいていどこかに見落とした部分や穴になっている部分があるものです。
しっかり勉強したと思った時ほど、今一度抜けている部分ややった気になっているだけの所が無いか、確認しましょう。