前ページの記事の中で自己効力感について少しふれましたが、今回は一歩踏み込んで紹介します。
自己効力感とは、「やれば出来るという思い(思い込み)」だと紹介しました。
ここで改めて強調したいのは、『思い込みでよい』ということ。根拠も理屈も必要なし。もし仮に根拠や理屈があったとしてもそれは不完全なもの。思い込みだから実態があるかないかすらどうでもいい。さらに言ってしまえば、自分にウソをついていたって全然かまわない。現実なんて全く関係ない。根拠のない自信だって別にかまわない。
なのでその思い込みの根拠について理詰めで追究していくと、だいたい矛盾した内容が出てきたり、論理破綻したりするわけです。でもそれでも良いんです。
根拠のない自信を持つ人なんて、アタマのいい意識高い系の連中にしてみれば軽蔑の対象でしかないんでしょうが、自分を動機付けて行動していくためにはウソだろうがなんだろうが、出来るという思い込みは大切なのです。
ところでこの自己効力感。高い人もいれば低い人もいるわけですが、高い人と低い人とで明らかに違う事柄があります。「見た目」もそうかもしれませんが、それよりももっと明確に違いが表われることがあります。
それは『口ぐせ』です
例えば勉強でも仕事でも何でもいいですが、何かをやったけど結果上手くいかなかったとする。その時、
「自己効力感の低い人」はこんなことをポツリと呟くことが多いと思います。
・俺ってダメだなぁ
・どうせ失敗するに決まってる
・〇〇できないなぁ・・・
・はぁ~ (ため息)
思い当たる人、近くにいませんか?(笑)
こう言う人が近くにいると雰囲気が重くなるし、その場にいることも嫌になってきますよね。その人と関わると面倒なことに巻き込まれそうだなんて感情もわいてきます。
「自己効力感の高い人」は逆にこんな感じで呟くことが多いと思います。
・次回は上手くいくように工夫していこう
・次は何とかなりそうだ
・苦手だけどこの部分ならやっていけそうだ
・よし!!
思い当たる人、近くにいるでしょう?(笑)
こう言う人が近くにいると雰囲気が明るくなるし、辛いことでも乗り切っていけそうな感じがしてきますよね。で、エネルギッシュな人であることが多いと思います。そしてその人の周りには人が多く集まってきたりします。
実際に世の中で上手くいっている人、俗にいう成功者って言われる方々は自己効力感が高い傾向にあるそうです。
確かに色々なメディアのインタビュー記事とかを見ると、成功者って言われる方々はポジティブな表現をする方が多いように感じます。
自己効力感、高い方と低い方どちらが良いかというと、まぁ普通は高い方が良いと思いますよね。
自分にウソをつくことで上がったり下がったりもする
先に自己効力感は思い込みで良いと書きました。
だから自己効力感の高い人に「その自信はどこから来るんですか??」と聞いたところで、思い込みであるがゆえに上手く答えが出てこないこともしばしばある。答えがあっても内容に矛盾があったりもする。でも思い込みだろうが何だろうが、自分を動機づけて行動した現実や行動するエネルギーがあればそれはそれで良いんです。
自己効力感の低い人に「その自信の無さはどこから来るんですか!!」と聞いたところで、思い込みであるがゆえに上手く答えが出てこないこともしばしばある。答えがあっても内容に矛盾があったりもする。根拠や理屈があったとしてもそれは不完全なものだからやっぱり答えが出てこない。さらに言ってしまえば、無意識的に自分にウソをついていることだってある(無意識だから自分でも気づいていない)。
何を言いたいのか。
自己効力感の低い人は自分でも気づいていないウソを自分自身について、自分はダメだとか、〇〇できないとか、はぁ~なんて言っているんですよ! そしてそのウソを自分で信じ込んでいる。これじゃぁ、やる気なんて起きるわけないじゃないですか!! 人は実現不可能なことをやろうと思わないわけだし。
やる気が起きないんだから成功なんて絶対にありえない。だってやらないんだもん。
すると勉強や仕事はもちろんのこと、何をするにも自己効力感を上げておくことが大切だ、ということになりますよね。
ではどうすれば自己効力感の低い状態を少しでも高めるられるのか、ということになります。
自己効力感を構成する要因は主に4つあるとされています。
①成功体験
②代理的体験
③言葉による説得
④テンションあげあげ
次回はこの4つについて紹介していきます。