第一志望の学校に合格するために知っておきたい思考法 【逆算思考】

 このブログは学習塾ブログとして開いているのでタイトルを「第一志望の学校に合格するために知っておきたい思考法 【逆算思考】」としましたが、ここで紹介する思考法は何も勉強に限ったことではなく、仕事にも、プライベートにも応用が利くものだと言えます。
 学習塾ブログなのでここでは勉強に関連付けて書きますが、仕事やプライベートで壁にぶち当たっている人、恋愛がうまくいかずに足踏み状態になっている人、目標に向けて行動してはいるものの行き詰ってしまっている人にも何らかの解決のヒントとなればと思いこの記事を書きます。

逆算思考とは何か?

 初めから結論じみたことを書きますが、何事もうまくやってのける人や、スムーズに事を進められる人、成功者と言われる人などは、物事を逆算して考える傾向があるそうです。

 実際に私の周りでも、何かと順調に物事を進められる人は逆算して考えているところがよく見られました。
 そして私自身のとある成功した体験を振り返ってみても、やっぱり逆算して物事を考え行動していました。

 さて、そもそも逆算して考える【逆算思考】とはどういうことなのか?

 例えばテスト勉強の場合。
 逆算思考では、「良い点を取る。だから勉強する」となります。

 テストなどで常に良い結果を残せる人は無意識的にこの思考ができている人が多いように感じます。先に「良い点を取る」という、言わばゴールを決めておくんですね。

 先にゴールを決めることによって、ゴールにたどり着くまでに必要なことは何かを考えます。で、その必要なことを得るために、また更に必要なことは何かを考えます。その必要なことを突き詰めることで、「今、何ができるのか」ということに考えが向き、できることを1つ1つこなしていくという流れを作っていきます。
 常に良い結果を残せる人は、このことを誰に言われるまでもなく自然とやるんですね。無意識的にやっていると言っても良いかもしれません。
 まぁ、テスト対策なら「そんな考え方は普段からしてるよ!!」という人も多いかとは思いますが。

 でも勉強に苦手意識を持っている人やテスト自体をめんどくせぇと思っている人は、逆算思考になかなか至らないんですね。
 逆算思考をせず、まず勉強を始めてテスト対策をしようとする人の思考は、

 「はぁ、テスト?うぜぇ~。でもテストまであと3日だからなぁ。しょうがねぇ、勉強すっか・・・。」となってしぶしぶ勉強するパターンになっていることが多いと思います。
 この思考は「勉強して良い点を取る」という流れだといえます。

 この「勉強して良い点を取る」という思考ではゴールが不透明なんですね。ゴールが不透明だから勉強してたとしても、それは「とりあえず勉強している」という状態になってしまうんです。
 ゴールがないから行き先がわからない。もちろん良い結果を残したいというお題目はありますよ。でも行き先がわからないから、今必要なことが何なのかも不透明な状態になってしまう。必要なことが何かがわかっていない状態で勉強を進めても、それじゃ残念ながら勉強した効果は十分には出ません。もちろん勉強したこと自体は無意味ではないですが、努力した割にはどうも結果が伴わないという感じになりやすくなってしまいます。

 「良い点を取る。だから勉強する」「勉強して良い点を取る」の違い。わかりますか?

恋愛で例えると

 勉強を例にしてもイメージがわかない人は恋愛で考えてみてください。

 これを読んでいるあなたが男子だったとして、彼女を作りたいとする。
 そんな時どうしますか?

 まず、「彼女にしたい相手を決める」というゴールを設定しますよね?
 そしてオトすためには何が必要かを考えるはずです。
 そのために「あの子」は何に興味があるのかや、趣味や好きなことは何かとか、好きなタイプの男はどんなんかとか、色々とリサーチしますよね?

 そしてある程度傾向を知ったところで、なんやかんや対策や準備をして告白するじゃないですか。

 でも具体的なゴールを決めずに単純に「彼女ほしぃ~」と思っているだけでは、どんな行動を起こせばいいのかが見えてきません。「彼女ほしぃ~」では漠然としすぎていてぼやけてしまうんです。だから効果が期待できる行動になかなかつながってこない。仮に何か行動を起こしたとしてもそれが彼女を作るための正しい行動になっていない危険性だってある。

 「彼女ほしぃ~」と思うがあまり具体的なゴールを設定せず手当たり次第に女子に声をかけまくっていたら、校内の女子たちから総スカンを食らうか、もしくは大炎上する危険だってある。ゴールを設定せずいきなりアプローチしたって十中八九フラれるだけです。
 これでは彼女を作って恋の炎を燃やすどころか、炎上した状況の火消しに必死にならなければなりません。

 いつも彼女いてウハウハなモテ男君と、良い人なんだけど全く女っ気のない非モテ君の違いはここにあります。
 特定のターゲットを決めて具体的な行動に出るか、漠然と「彼女ほしぃ~」と考え進む方向がぼやけてしまっているか。
 この違いはとんでもなく大きいです。

 これを読んでいるあなたが女子だったとして、意中の男子を手に入れるためにはどうしますか?
 「意中の〇〇君を彼氏にする」というゴールを設定しているはずです、絶対に
 そのゴールに到達するために、色々と策を練っているわけでしょ?

 例えば男子の視界にさりげなく入っていったりとか、男子が喜びそうな仕草をどこかで学んで実践したりとか・・・。
 モテそうな男子に対してはギャップを出して意外性を演出したり、あるいはツンデレで攻めたり、逆に女子に慣れてなさそうな男子に対しては従順な姿を演じたりとかして気を引こうとするじゃないですか。

 肉食系女子やあざといといわれる女子は、男子を手に入れるためのまさに逆算思考を無意識のうちにやって、行動を通して実践しているわけですよ。全ては意中の男子を手に入れるために。
(そして男子はそれにまんまとハマってしまうのですが・・・ ( ノД`)… ) 

受験で考えてみる

 恋愛ばっかりで書くと疑われてしまうので勉強に話を戻します。

 受験も恋愛に通じるところはあります。と言っても学校という建物に恋愛感情を持つということではないですよ。

 志望校合格という1つのゴールを決めることで、ゴールに到達するためには何が必要なのかを特定するのです。
 学校だって特徴やクセみたいなのがあって、それを知れば対策を練ることができます。
 例えば入試ではどんな問題がよく出題されるのかとか、どのような生徒を求めているのかとか・・・。
 その学校はもしかしたら従順な生徒を求めているのかもしれませんし、努力家の生徒を求めているのかもしれません。さすがにツンデレや肉食系は求めないと思いますが、あざとい系は相手のニーズを満たすのがうまかったりするので意外と面接ではよろしく事を進めるかもしれません。

 単に高校に行きたいじゃない。大学に行きたいじゃない。「〇〇高校に行きたい」「□□大学に行きたい」と明確にゴールを設定するのです。だからその学校の傾向を知ろうということにつながるし、それに合わせて対策を練ろうとなってくるのです。

 繰り返しますが、明確なゴールを決めることでそれに合ったより具体的な行動(勉強)を起こすことができ、そのことにより入試問題を解くという告白もより自然な形でこなせるようになるわけです。そして告白が上手くいったら学校とのお付き合いが始まるわけです。

逆算思考で具体的な行動に出やすくなる

 逆算思考でいくと「具体的な行動に出やすくなる」ことはなんとなくわかっていただけたかと思います。
 では逆算思考をしていくためにはどうすれば良いのか?

 もちろん上記の通りまずゴールを決めるということになるのですが、ゴールを決めてそのあとはどのように考えを巡らせれば良いのかということになってきます。

 ここにはちょっとしたコツのようなものがあって、「単純にゴールを決めてそれに向けた行動を考える」だけではないんですね。別に難しいことではないのですが、一人で考えていては結果的に「ゴールから遠ざかる様な意味不明な行動」に出てしまう危険もあり得ます。

 それはイヤですよね。明確なゴールを決めてそれに向かうための必要な事柄を考えたとしても、その考えが間違っていたためにゴールから遠ざかる行動を知らず知らずのうちに取っていたとしたら、それこそ時間と労力がムダになってしまいます。

 非モテ君が彼女を得るために頑張ってゴールを設定して、自分に必要なことを考えそれを得るために行動したは良いけど、その考えが間違っていたためにますます彼女ができない状態に向かっていたとなったらシャレになりません。非モテ街道を爆進することになります。

 意中の〇〇君を彼氏にすると明確にゴールを設定し、必要なことは自分磨きだと考えたからといって、自分の歯を磨いたって仕方ないですよね。

(もっともそれで歯磨きのエキスパートになって、意中の〇〇君に「歯を磨いてあげるよ」と超変化球で攻める方法もあるかもしれませんが、さすがにそれだとほとんどの男はドン引きします。)

ということで、逆算思考をするためのコツを次回紹介します。

 -続くー