要注意!! 高校受験面接 やってはいけないこと

面接への緊張感を少しでも和らげるために

 面接と言われると緊張する人も多いものです。
 人生最初の大きな決断を迫られる高校入試においてはなおさらです。

「どんなことを聞かれるんだろう?」
「何を答えれば良いのか?」
「上手く話せるだろうか・・・?」

 面接は普段と全く違うシチュエーションの中で自身のことを問われるわけだから、緊張するのも当然のことですよね。まして人生初の大きな選択をしている中でのことだから、むしろ平然としていることの方が不思議なくらいです。

 そんな面接、高校に入学したいと考えているなら必ず受けなければならない。となると面接でやってはいけないこと面接する際の注意点も気になるところです。するとやはり「面接対策」なるものも必要になってきます。ということでここでは
高校入試対策としての面接について

①どんなことに気をつけるべきか
②どんなことを身につけておくと良いか
③面接ではどのようなことを聞かれるのか

についてお伝えしていきます。ということでまず①についてお伝えします。

 最初に強調しておきたいのは、『面接官の先生は緊張しているあなたを見たいのではなく、普段のあなたがどのような人なのかを見たい』ということ。
 だから面接時はできるだけリラックスした状態でいられるようにしたいものです。そのことを踏まえ読んでください。

①どんなことに気をつけるべきか

ありのままの姿を見せろ

 この記事を読んでいる人のほとんどは自主的に面接について調べたり、塾や学校、その他あらゆるところで面接に関する情報を入手したりしているかと思います。

 で、おそらくそれらのほとんどは「言葉使いを正しく」とか「身だしなみを整えましょう」、「姿勢は正しく」、「〇〇を質問されたら□□と答えよ」などと言っているはずなんですね。
 それは確かにそうなんです。絶対です。間違えありません。

 でもこの記事では、あえてそれらとは少し違った角度から提案します。それは、

面接ではありのままの姿の自分をアピールせよ

ということ。一体どういうことか?

 ありのままとは「今の自分の在り方を肯定し、取り繕ったり気負ったりすることない、偽りのない姿」という意味。
 つまり面接では、「普段の自分の正直な姿を見せろ」ということです。

 なぜありのままかというと、こういうことです。

‐言葉使い‐

 よく、「面接では言葉使いを正しくしましょう」と言われますよね?
 そのように言われると必ず次のような疑問が出るはずです。

 「正しい言葉使いとは何?」と。

 この疑問を持ってしまうと、「この言葉を使わなければならない」「あの言葉を使うべきだ」などという、「~しなければならない思考」に陥ってしまいます。

 例えば、自分を指す言葉を使う時に「『僕』ではなく『私』と言わなければならない」なんて言われると思います。すると普段使わない言葉だから気をつけようとするあまり、そのことが常に頭に浮かんでくるようになります。そのことをいちいち考えていたら、本来アピールしておきたいことが言えなくなってしまう危険も出てきます。
 まぁ、「僕→私」くらいの変換だったら別にどうってことないですが、正しい言葉使いはもちろんこれだけではないですよね。他にもたくさんあります。

 「正しい言葉」にこだわりすぎるがあまり、全ての言葉について正しい言い方を調べたり、誰かから聞いたりする人も出てきます。そして「正しい言葉」で書かれた面接対応カンペまで作る人も出てくる。で、それを暗記する。
 その面接対応カンペを一字一句暗記するんですよ、こだわりすぎる人って。いや、こだわりすぎじゃないあなただって普段とは違う緊張する場面ではそうなるかもしれない。

 さぁ、そうなってしまうとカンペ通りに正確に復唱しようと思うあまり、「面接では間違えない様にしなければならない」という考えに無意識的になってしまいます。 

 面接というただでさえ緊張する場面で 「~しなければならない思考」 になったとして、そんな状態でまともな面接ができると思いますか?思わないですよねぇ。それでは緊張している自分をアピールしているだけです。
 一字一句暗記したカンペを思い出しながら話をしようものなら面接官の先生は一発で見抜きますよ。
 「こいつカンペの丸暗記じゃねえか!!」と。
 そう思われてはかえって印象が悪くなります。

 たくさんある言葉の全てについて「正しい言葉使いは?」なんて事を考えたら、もう何も話なんかできないですよ、大人だって。

 だから何を言いたいのかというと、もちろん正しい言葉使いは大切です。でもやはり中学生。全てについて正しい言葉で話せるとは面接官の先生もさらさら考えていません。それに正しい言葉使いをしなかったからと言って不合格になるなんてことはまずありません(いくら何でも限度はありますが)。

 「です」「ます」で丁寧に話し、自分なりに「正しい言葉使いで気をつけている」ということが伝われば十分です。
 もちろん「僕」と表現したところで、それが原因で不合格になるなんてことありません。

-服装-

 当然ですが、かしこまった場に出向くわけだから正装で行くのが基本です。つまり制服で行けと。
 面接は受験生が1人で受ける個人面接と、複数の受験生が同時に受ける集団面接があります。受験する学校により面接スタイルはどちらなのかが変わってきます。
 集団面接の場合ある意味ライバルと一緒に面接するわけだから、やはり少しでも目立って良いところをアピールしたいと思うでしょう。面接だから自分をアピールするのは良いですが、かといって悪目立ちしては本末転倒。やはり無難に、中学校で指定されている身なりで行くべきです。

 「普段中学校に通学するときは制服だけど、学校に着いたらジャージになるのが普段のありのままの姿だ。それが学校の決まりだ。」という人も多いと思います。
 するとジャージも正装だとの論調もできそうですが、あんまりジャージでは面接を受けない方が良いと思います。逆にジャージで面接を受けたチャレンジャーの方はご連絡ください。

 また、アイドルのオーディションを受けるわけではないから、不自然にかわいく見せることも控えた方がよろしいかと思います。特に女子!!(もっとも面接官がアイドル好きの先生なら良いアピー・・・)

-姿勢を正しく-

 「ありのままの姿でいるように」と言っておきながら「姿勢を正しく」なんて書くと、矛盾したように感じますよね。「テーブルに足を乗せてポテトチップをバリバリ食べるのが日常のありのままの姿勢だ」という人にとっては、面接の場で椅子に座っておとなしくするのはありのままの姿勢とは正反対なのかもしれません。だからと言って面接の場でありのままの自分をアピールするために、机に足を乗せてポテチをバリバリ食べ始める人はいないと思いますが。

 なのでここでは、「TPOに合わせている今の自分」をありのままに表せとしておきます。

 つまり「時」「場所」「場合」に合わせた今の自分にできる最大限の対人的態度を表せということ。

 もう本当に正直すぎる人というか、まじめすぎるというか、完璧主義な人だと、
「面接のときは手の指は伸ばした方が良いですか、グーの形にすればよいですか?」とか「つま先は何cm開けて座ればいいですか?」とか、そういうところまで気にするんですよ、本当に。そんな質問を大真面目にしていた奴がいたんです、私が中学生の時に。それを聞いて私は心の中でクスクス笑ってましたけどね。

 面接官はそんなところ見ないですから。仮に見たとしてもそれが合否に関わるなんてないですから。
 どうしても手の形やつま先の開き方が気になるなら、ポテチ1枚分指で挿める位に手を開いて、ジャガイモ1個分のスペースを空けてつま先を開いてください。

 姿勢はああしなければならない、こうしなければならないではなく、TPOに合わせろです。
 TPOと言われてまた深く考え込んでしまう人は、これなら他人が不快に感じないだろうと思える姿勢と覚えておいてください。

-「〇〇を質問されたら□□と答えよ 」のアドバイスは無視しろ!!-

 『「趣味は何ですか?」と聞かれたら「読書です」と答えよ』
と平気で言う人がいますが、そんなのは無視!!

 だってそうでしょ? 本当にあなたの趣味が読書ならそれで良いんですよ。
 でも読書は趣味じゃない、あるいは読書が嫌いという人にとって読書が趣味と答えるのは偽りの自分をアピールすることになります。

 もし「趣味は読書」と答えなければならないとしたら、読書嫌いの人は普段は読みもしない小説とかを読まなければいけなくなります。でも所詮はにわか仕込みの読書だから、内容なんか大して頭に入ってこないはずです。だから読書について突っ込まれてもいい様に面接対応カンペを作るったりするんですよぉ。

 すると・・・、わかりますよねぇ。そのカンペを一字一句暗記して面接に臨むわけです。でもそれってありのままの自分をアピールしているわけじゃないから、えてしてどこかでボロが出るものです。そのボロを面接官に突っ込まれて・・・。そうなるともう面接では何も答えられなくなりますよ。最悪です。

 だから、「〇〇を質問されたら□□と答えよ 」とのアドバイスがあったら、基本的に無視しろとあえて記しておきます。
 ありのままの自分を正直に答えればそれで良いんです。

ここまでのまとめ

 緊張するのは「成功する可能性があるから」です。つまり面接で緊張するということは、その学校に合格する可能性・合格する見込みがあるということ。また、普段と違う面を出そうとするから緊張する。そもそも成功する見込みが全くないなら、緊張なんてする必要がありません。

 ただ、緊張するとガチガチになって本来アピールしたいことがアピールできなくなってしまう。それはよろしくない。なので「リラックスできるようにしましょう」ということです。

 リラックスするためには、日頃の自分を偽りなくありのままに表現していればよい。 だから面接ではありのままの姿の自分をアピールせよ ということになってくるのです。

 ということは、

日頃から自分自身の内面を高めていくように心がけることが一番の面接対策

と言えるのかもしれません。

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