想像力が乏しいことによる不都合を考えます
今回は、想像力の乏しい人・想像力が足りない人の特徴を考えてみます。前回の記事で想像力が豊かな人の特徴をあげてみました。当然ながら豊かの反対事例を考えれば良いのですが、想像力が乏しいことによって生じる不都合な事もしっかりおさえておきたいので、あえて今回新たな記事として書いていきます。
一生懸命頑張ってはいるんだけどなんだか上手くいかないなぁと感じることがあったら、その原因は想像力の不足にあるのかもしれません。
想像力が乏しい人の特徴1 他者の気持ちを考えるのが苦手
想像力が乏しいがゆえに他者の気持ちを考えることが苦手だ、ということがしばしばあります。なので、「これを言ったら相手は怒るだろうな」とか「こんなこと言ったら失礼だな」などという考えになかなか至りません。
だからつい相手を怒らせることを言ってしまう。
それを悪気なく言動としてとってしまう所に特徴が見られます。
言った後に「少し言い過ぎたな」と気づければいいのですがなかなかそうもいかない。少し位なら言われた方も水に流せるものですが、たいてい何度も繰り返されるから、言われた方としては徐々に距離を取り始めていくものです。
なので結果として孤立してしまう。
ここで厄介なことに、言った本人としては悪気はないし、さらに他者の気持ちを考えるのが苦手だから孤立してしまう原因がわからない。
このようなことが起こってきます。
他者を怒らせマイナスな感情にするだけでなく、自分自身もマイナス感情に陥る。
想像力が乏しいと負が負を呼ぶ連鎖になってしまう危険があります。
想像力が乏しい人の特徴2 発想が乏しい
特徴1とつながってきますが、孤立してしまうことで周りからの情報に乗り遅れてしまう。だから新しい知識や考え方をなかなか取り入れられなくなってしまう、ということにもなってきます。
その結果、自分の経験だけが全てといった状態にもなってしまいます。自己中心的な傾向になってしまうといっても良いかもしれません。
ここでです。自分の経験が全てとなってしまい自己中心的な性格でいると、自分の考えが絶対正しいという極めて危険な思考になってきます。
こうなると間違いなく自分の考えを他者に押し付けてきます。その考えが正しいのか正しくないのかとは無関係に。
このような思考の人は言葉づかいや態度に如実に表れます。
やたらと上から目線の言い方だったり、相手が言ったことの否定から入ったりとか。
だから言われた側としてはさらに気分を害することになってきます。
さらに厄介なことに、自分の考えが絶対であるゆえ、他者の考えや意見を受け入れられないということにもなってきます。
誰かが話をしている最中に割り込んででも自分の考えを言ってくる場合は、この危険を含んでいることも考えられます。
想像力が乏しい人の特徴3 目先のことでいっぱいになる
想像力が乏しいとは先のことを見通す力が弱いことでもあるので、どうしても目についたその瞬間のことだけに注意が集中してしまいます。
別の言い方をするなら、ある出来事を面としてではなく点として認識してしまう。そしてその点だけに意識が向いてしまう。
面は点と点がつながってできるわけですが、想像力が足りないと見つけた1つの点を、その1つだけで終わらせてしまう。仮に複数の点を見つけたとしても、それぞれが1つの点で終わってしまい他とつながらない。だから広く見渡すことができず面として成立しない。
そんなことになってきます。
それゆえ、リスクを避けて順序立てて行動する事も難しくなってきます。
なので仕事でもなんでもいいですが、何か行動をしていたとする。行動を終えることはできたけどやたらと長い時間がかかったとか、やるにはやったけどどうも何か足りないといった様に、行動と結果が伴わないということもでてきます。
想像力が乏しい人が人の上に立つと
他者の気持ちを考えられない
発想が乏しく自己中心的
目先のことやその瞬間のことだけに気をとられる
物事を広くとらえることができない
こんな人が例えば職場のリーダーや上司だったらどうですか?
そんな職場だとたぶん給湯室はいつ行っても人がいっぱいだと思います。
はっきり言って想像力が乏しい人は、人の上に立つタマじゃないんですよね。そんな人が上司ならその職場は絶望的です。何が絶望的って、部下に自由がないから部下が育たないんですよ。
正しかろうが間違っていようが上司が絶対。そうなると部下は自分で考えて行動することができなくなります。指示待ち状態にならざるを得ない。
でも指示待ち状態でいたらそれはそれで上司は望んでいないから、そこでまた一言二言ガミガミ自分の考えを押し付けてくる。
言われる側にしてみれば、稼ぐことが仕事なのか、上司の機嫌を取ることが仕事なのか、何だかわからなくなってきたりします。
毎度毎度上司の考えを押し付けられればやる気だって上がらないし、ストレスだって溜まりますよ。
心当たり、ありますよねぇ?
ここで子どもの勉強について当てはめてみます。
保護者が子どもの勉強のことでいっぱいいっぱいになっていたとします。
するとどうしても子どもの気持ちよりも、自分の感情の方を優先してしまいがちになります。子どもについキツイことを言い過ぎてしまうこともあるでしょう。
そしてそのことに気づかずにいる場合もあるでしょう。
相手が子どもだから、保護者である自分の考えが正しいと思い込んでしまっていることもあると思います。目先の成績についてあれこれ口出ししたくもなってきます。あれをしなさい、これをしなさいと色々課題も与えることだってあるでしょう。
子どものため、将来のためというお題目があるから・・・。
そんな中ようやく勉強が1つ終わって、次の勉強に取りかかろうとしている間のほんの数秒間。その一瞬を見て保護者がすかさず言うのです。
「遊んでないで勉強しなさい」と。
そんな時の子どもの気持ちってどうなんでしょうね?