前回はノートを綺麗に書く人について書いていきました。で、書いている途中にふと思ったことがあるので、引き続き綺麗なノートをテーマにして書きます。
ノートを綺麗に書く(まとめる)人はどの教科でもやっぱり綺麗に仕上げるんですが、それが顕著に表れる教科が地理です。
地理は地名やそれに関連した事柄などの暗記項目が多いので、実際に地図を書いていくと覚えやすくなります。
例えば北海道の農産物についてまとめるとする。地名とその大まかな場所、そこに農産物を関連させて覚えるために地図を描きます。
すると…、想像つきますよねぇ。綺麗に書きたがる人は本当に丁寧に細かいところまで逃さずきっちりと描いていくんですよ、地図を見ながら。北海道の輪郭を描くだけでまず1分位かかるんです。そして有名な平野や山脈を入れていくんですが、そこでもきっちり丁寧に描いていく。一通り描き終えてようやく地名を入れていくんですが、そこまでで3、4分かかっている。そこからさらに手直しが入って、綺麗で正確な地図がようやく完成する。伊能忠敬のお弟子さんかよって位に正確な地図。それはもう時間がかかってますってはっきりアピールしているような代物。農産物を地名と関連させて覚えることが目的なのに、いつの間にか地図を描くことが目的になってしまっている。
だから肝心のことを覚えていない。
このパターン、本当にありますからね。私が中学時代のクラスメートにこんな感じのやつがいましたし、あなたの周りにももしかしたらいるんじゃないですか? で、やっぱり綺麗に描きたがるのは女子が多かったです。さらに言うと、地理はあまり得意でない人の方が、綺麗に描きたがる傾向がありました。
北海道マニア検定(そんな検定あるかどうかわかりませんが)を受けるなら正確に描けた方が良いかもしれませんが、地理として覚えていくなら大まかな形、大まかな位置関係を把握できていれば問題ないです。だから地図を描くのに時間をかけていては時間がムダになってしまう。同じ時間を使うなら綺麗で丁寧な地図を1回描くよりも、大まかな地図を3、4回描いた方がよっぽど効率よく覚えられます。
ノートを書くのはあくまでも、自分の頭の中を整理するための補助的な手段です。なのでそのことに時間をかけてしまっていては、本来覚えるべき事柄に時間をかけることができなくなってしまう。その結果テストでは、時間をかけて勉強していた割には点数が・・・、となってしまう。それが繰り返されることで、地理が苦手だと感じてしまう。それって地理が苦手というより、全く見当違いな事柄に一生懸命になっていることで生じた当然の結果ですからね。
人にはそれぞれ合った勉強法があります。もちろんノートを書いてく方が覚えやすいという人もいます。ノートをたくさん書くことでそれにともなった結果を得られるなら、それがいいと思います。でも、「ノートをたくさん書いている、時間もずいぶんかけている、なのに今一つ結果が伴わない」というのならば、勉強法を見直すことも必要かと思われます。