中1英語の勉強の仕方で困った時に

 前回の記事では、私自身が実際に中学時代にやった数学の勉強方法を紹介しました。今回はその流れで英語について、実際に私がやった方法を紹介します。
 改めて繰り返しますが、あくまでも私がやった方法で、それが万人に通用して効果がある方法だとはさらさら言う気はありません。もうどうやって勉強すればいいのかわからない時や困った時に、参考程度に読んでみて下さい。何かのヒントにはなると思います。

まずは私がどんな状況だったか

 私が英語と言える英語に初めて触れたのは、中学1年の英語の授業の時。それまでは全く話したこともなければ、単語を読み書きしたことすらない。アルファベットを書くことすらもない。書いたのはせいぜいゲームのコンティニューパスワードをメモする時くらいでした。(ちなみに当時コンティニューという言葉の意味も解らず)
 なので、This is a pen. なんて何を言っているのかわからず、荒井注のペンがどうかしたんだな程度にしか解りませんでした。(当然何で笑っていたのかも全く解らず)
 さらにアルファベットに小文字があることも知らずそこから覚えないといけない。だからThisなんて意味だけでなく読み方だってわからない。もうThisが4つの文字の並びに見えなく、何かの図や絵の様にさえ感じる。文字を文字として認識できていないと言っても全然大げさでないほど、それ位の英語超初心者でした。
 そんな状況でしたから、教科書の1ページ目からもう?????だったのは想像がつくと思います。

中1で最初の単語テストで

 さすがにアルファベットの小文字すら書けないとこの先散々な目に合うのは明らかだったので、教科書を配られたその日の内に小文字を覚えました。幸い大文字はゲームのパスワードで覚えていたので、それとセットにして覚えていきました。(そう、私は小学生の時にゲームで英語の予習をしていたのです!!)

 1学期の中間テストの少し前、5月の中旬位だったと思います。単語テストをやることになりました。確か20個位のテストだったと思います。内容も本当に単純なものばかり。pen とか desk とかその程度。その程度だったんですが、私にとっては超難問!! 何が難問かって、覚えられないんですよ。単語を覚えられないんです。
 単語テストに向けてどう勉強していたかというと、とにかく書きまくったんです。10回、20回と。なのに覚えられないんです。
 
 結局単語テストはほとんど不正解で、中学英語はどん底からのスタートとなりました。

 ところで子どもから
「英単語を覚えられない。どうしたら覚えられるの?」
と聞かれたとします。そしたらどのように答えますか?

 ちょっと考えてみて下さい。

 ここでですよ。「集中力が足りないからだ」とか「工夫して勉強しろ」、あるいは「静かな部屋で勉強すればいいんだ」などと答えるなら、あまり子どもの勉強に口出ししない方が良いかと思われます。なぜなら答えがあまりにもトンチンカンだからです。
 もちろん明らかに集中力不足だったりした時に言う分には良いんですよ。でもそうじゃなくて、「どうしたら覚えられるの?」と子どもが聞いてくるということは、子どもなりにかなり努力しているはずなんです。そして悩んでいるはずなんです。じゃなきゃ「どうしたら」という言い方にならないんです。だから子どもから「どうしたら・・・」と相談を受けたら、一緒になって方法を考えていく事がベストだと思われます。

 中1の時の私は本当に英語で悩んだんですね。とにかく単語を覚えられない。書いても書いても本当に覚えられなかったんです。英語になれていなかったのも原因としてはあるんですが、努力が報われない。そこで当時の英語担当の先生に聞いたんです。「どうしたら覚えられるんですか?」と。
 その時の先生の返事が「工夫して勉強しろ」
 慣れてない段階で工夫なんてしようがない。
 「じゃぁどうすればいいんですか?」と聞くとそれに対し、「静かな場所で集中すれば覚えやすいんじゃないか」と。
 何の解決にもなりませんでした。数学の担当はアホでしたが、英語の担当はステューピット。
 聞いてもムダだと悟ったので、英語も実質ほぼ独学という形で進めることになりました。

実際にどうやって単語を覚えたのか

 前置きが長くなりましたが、私の状況がどんな感じだったかは何となくわかっていただけたかと思います。
 当時私は「単語のスペルと音が一致しないことが原因」で単語を覚えられないと考えました。ローマ字の読みグセがついていたので this の音が分らないんです。thで「ディ」になるとは想像がつかなかったんです。なのでまず読み方を何とかしようと考えました。
 とはいえ発音記号なんてわからないし、ただの絵文字にしか見えない。だから辞書は使えない。音声を聞いてもピンとこない。なので思い切って教科書ガイドを買いました。そこには親切に読み方がカタカナで書いてあったので、それをもとに読み方を徹底して覚えました。
 で不思議なことに、教科書ガイドのカタカナの読みを参照すると、単語のスペルと音が一致してきたんですね。そうなるとそれまで努力しても報われなかった単語が、いとも簡単に覚えられるようになったんです。もちろん覚えるまでに何回か書いていくのですが、少なくとも英語を始めたばかりの頃のようなどうしようもない状況からは抜け出せたんです。

 決して正しい発音を身につけたとは言いませんよ。でも単語の意味を覚え書けるようにするという目標は、読み方を先に覚えることでクリアできたんです。

単語の次は短い文

 単語を覚えることはその方法でクリアできた。すると次の段階で、短い文をどうやって覚えていくかということになってきます。ですがこれは単語を覚えてしまえばそれほど難しくない。
 学校の授業では「主語がきて次に動詞で…」との説明がありますが、理屈は後回し。まずは文を丸暗記しました。で、暗記できたら次にその文を10回〜20回位書く。暗記した英文を一字一句正確に書いていく。それを繰り返しました。書いていくので時間はかかりますが、確実にこの方法で英文の基本は身に着きました。
 これができるようになると、短い英作文なら何とかなるんですね。なので書いて覚える、このことは面倒くさがらずにやった方が良いと思います。

中学1年の時はこの方法

 中学1年の英語の勉強はこの方法だけでした。
 つまり単語を覚えて、教科書の基本例文を暗記して書けるようにする。本当にこれだけでした。買った参考書は教科書ガイドだけ。
 
 私の場合本当にどん底からのスタートだったので、問題集を買ってやろうとすると、やることがいっぱいになって焦ってしまう。さらにそこでわからなくなって時間をムダに取ってしまうリスクもあった。ならば英語については教科書だけでいいから、そのかわりそれを徹底して覚えきろうとしました。
 で、結果として私にとってはその方法は上手くいったようで、1学期の壊滅的状況から2学期以降はテストで確実に平均点を上回るようになりました。

 中学2年になるとレベルも上がってくるので、この方法だけではちょっと足りなくなってきます。+αになることが必要に。
 次回その続きを書いていきます。




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