数学の勉強の仕方がわからない中学生のために

本題に入る前に

 ここでは、具体的事例として実際に私がやった数学の勉強方法について書いていきます。
 具体例として参考にはなると思います。

 ですがまず、私自身の背景や勉強の環境がどんな状況だったのかも知っておいてほしい。

 というのは、背景や環境が私と似た状況にある人にとっては、私がこれから書いていくことについて共感、納得できることもあるでしょうし、参考になることも色々あると思います。
 逆に、私と全く違った環境にある人にとっては、全く違った環境であるがゆえに何の参考にもならないと思うのです。

具体例では参考にならない場合もでてきます

 勉強の仕方や勉強へのやる気の上げ方など、当サイトではなるべく一般論(なるべく多くの人に共通する内容)として書いています。その考えに今後も変わりはありませんが、一般論で書くと抽象的すぎると感じる方もいると思います。
 なるべく多くの人に当てはまるようなことを書こうとすると、どうしても抽象的な内容になってしまうんですね。
 でも、具体的にあれこれ書いていくとその方法が合う人もいるけど、逆に全く合わない人だって当然出てきます。
 すると、合わなかった人にとってみると、「なんだウソ書いてるじゃないか!!」となってしまいます。

 でも本当に勉強の仕方が分からなかったり、なかなかやる気が上がらなかったりで困っていると、「勉強に向かうための具体的な方法を知りたい」と思うのも自然なことです。
 偉そうに書いている私だって、やっぱり中学・高校と勉強について悩んだこともあったから、今現在悩んでいる中高生の気持ちもやっぱり共感できるんです。
 ということで具体的事例として、私の実体験をここで紹介することにしました。

 ただ、このページで紹介する具体的な勉強方法はあくまでも私がやったことです。なのでその方法が合う人もいれば、当然合わない人もいる。納得いくところもあれば納得いかないところだってきっとある。

 その点はしっかり強調しておきます。
 そしてこの方法が絶対正しい方法だと言う気はさらさらありません。
 そこを踏まえて読んでいただければと思います。

中学1年の時の背景

 正直言って、中学1年の時の数学担当の先生は最悪でした。何が最悪かって、もう話がめちゃくちゃなんですよ。数学の説明はしているんだけど説明になってない。あの話をしてるかと思えばいつの間にか全く違う話をしているとか。板書もあちこち書いてまとまりがない。1なのかアルファベットのIなのかも区別がつかないきったねぇ〜字。それでいて自分は解りやすい説明をしていると思い込んでいるからタチが悪い。
 一通り解説(私を含め生徒にとっては先生の独り言)が終わった後、その先生の決め台詞が『どうだ、解っただろ』。 

 ひえぇぇ〜参った、解るわけないさ。
 
 中学1年の1学期のことです。教師がアホだとロクなことがないと悟った私は、それ以降学校の数学の授業では先生の話を聞いている演技をしているだけで、授業中は別のことをしていました。(別のことと言ってもちゃんと数学はやっていたんですが、授業とは違うこと。)
 ということで、中学3年間の数学はほぼ独学に近いものがありました。

とまぁ本題に入る前提としてこんな状況がありました。

使ったのは教科書準拠の問題集

 私自身、学校の勉強自体は決して嫌いではなかったので、やるからには人並みよりほんの少し良い結果が出ればいいな、程度の考えでいました。偏差値でいうと55位あれば良いかなといった所。なので無理に偏差値70を超えるような勉強をしようとは考えなかったし、逆に偏差値50は絶対に下回らない様にしようと思いながら勉強してました。

 そうなるとまず教師がアホだったから、私だけでなく他の生徒もみんな数学は解らないだろうと考えたわけです。ということは、偏差値50をキープするには教科書の例題、問い、練習問題を完璧に出来ておけば大丈夫だろうなと考えました。巻末の難しい問題は捨てて、テストに出てきたらそれはあきらめる。そう覚悟して基本を徹底しました。

 使った教材は教科書準拠の問題集で、そこに定期テスト対策としてテストの予想問題がついているものを使いました。あまり多く買っても本棚に飾っておくだけで終わるので買ったのは2冊、解答解説が丁寧なもの。

 うち1冊は学校の授業よりも先に進めました。先と言っても次回の学校の授業でやる部分を予習としてやった感じです。予習なのでそこで完璧に理解する必要はない。予習の時点で解らないところは、学校の授業でアホの話を聞いてそこで理解すればいい。で、授業に出るんですが当然わからないんです(笑)。なのでその日の内、あるいは遅くても3日以内に復習しました。この復習で使った教材は、予習で使ったものです。つまり予習と復習は同じ教材を使っていたと。

 そうすると予習で1回、復習で1回、アホの授業で0.5回と、2.5回同じ内容を学習したことになります。

予習の仕方

 B5のノートを用意して、毎日必ず4ページ分何かしらのことを書くようにしていました。
 計算問題の予習では計算を3ページ分やって、残り1ページは間違えたものをもう一度やり直したり、問題集のポイントになっている所を書き写したり、あるいは授業で気になった所の問題を解きなおしたりしていました。

 文章問題ではノートの書き方を少し工夫しました。書くことで自分の考えを整理したかったので、図のような配置で自分なりのノートを作っていきました。

 とにかくノートに書くこと、それを大事にしました。
 なので問題集に直接書き込むことはほとんどなかったです。また、なぜ間違ったのかをしっかり確認しておきたかったので、間違えた所は消さないでそのまま残しておきました。

 学校の授業は当てにならないので、7割くらい予習で理解しておけばいいやという考えで進めました。
 時間でいうと1時間〜1時間半くらいかけてやりました。

復習の仕方

 復習は、予習で使った教材をもう一度やり直します。特に予習の段階で間違えた所に力を入れました。
 復習の段階での文章題は上の様なノートは作らず、ひたすら解答を進めました。で、間違えたらもう一度やり直すと。でも間違える時はだいたい予習の時と同じ過ちをするんですよね。つまりそこが弱点と。

 過ちを気に病むことはない。ただ認めて次の糧にすればいい。それが中学生の特権だ。

 と自分に言い聞かせ、ひたすら解くのです。
 復習の時間は30分〜1時間くらいでした。

定期テスト対策

 予習と復習とで同じ教材を使いました。ここで、さっき教材を2冊買ったと書いてあったのに1冊しか使っていないじゃないか、と思った方もいるかもしれません。
 そのもう1冊の方をテスト前の勉強に使いました。
 さすがに1冊だけでは問題と答えを覚えてしまっているので、それではテスト対策にならない。なのでもう1冊の方を、実際のテストと思い解いていきました。

 ここではノートの書き方云々ではなく、ひたすら問題を解きまくる。間違えたらどこをどう間違えたのかを考え、必要ならば予習の段階で使ったノートを見直してみる。
 同じ過ちをしているようだったら、認めたくないけど自分自身の若さゆえの過ちということでまたやり直すのです。

全部で3.5回

 予習からテスト前まで、最低でも3.5回同じ分野を勉強したことになります。

 さすがにそれだけやれば基礎・基本は身につくので、テストで最悪の結果になるということは余程のヘマでもしない限りないです。

 繰り返しますが、あくまでも私がやった数学の勉強法で、これが絶対正しい方法ということではありません。このやり方が合う人もいるし合わない人もいる。もっと効率の良い方法だってあるかもしれない。いろいろ方法はありますが私の場合は、このやり方でやったら毎回テストで確実に平均点を超え、クラスでも45人中5番以内には入っていました。




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