2020年は6月2日が入学式だった小学校が多かったようです。例年なら親子そろってにこやかな表情で式に参加したり写真を撮ったりするものですが、今年は全員マスク着用。状況が状況だから当然といえばそれまでなんですが、笑顔の見えない入学式はやっぱりものすごい違和感を持ちますよね。ほんとコロナのバカヤローです。
ところでですが「マスク」。たぶんほとんどの人が外出する時にしていると思うんですが、最近ちょっとそのマスクについて疑問を持つようになりまして・・・。
もちろん人が大勢集まる様な場所ではマスク必須だとは思いますが、そういうことではなく、誰に会うのでもなく単純に1人で外を散歩している時。こんな時ってマスク必要ですかって感じるんです。そう思いません？
マスクってウイルスを吸い込むのを防ぐことが目的というよりかは、自分がまき散らすのを防ぐのが目的ですよねぇ？
すると室内室外問わず、自分1人しかいない状況でマスクをすることに一体どれだけの意味があるのだろうか？と思うのです。
この疑問に対し、「マスクをしていれば花粉に悩まされないで済む。ということはマスクをしていれば異物を吸い込まないで済む」という反論が出てくるかもしれません。でもこの反論って全く意味のない内容ですよね。花粉はマスクの繊維の隙間よりもずっと大きいから侵入をシャットアウトできるのであって、花粉とウイルスを同レベルで考えるのは根本的に間違っている。
それに冬場はインフルエンザの予防ということでマスクをしますが、マスクをしてたってインフルエンザに罹る時は罹るし、罹らない時はマスクをしてなくたって全く罹らないですからね。
さらに言ってしまえば、マスクを本当に正しい方法で着用している人なんてほとんどいないですから。正しい方法で着用しないと効果は著しく低下するなんて話もよく聞きますしね。
そう考えると、1人で外を歩いている時のマスクにどれだけの意味があるのか本当にわからないんです。
そりゃね、1人で散歩している時に偶然自分の前1ｍ位のところに誰だかが歩いていて、その人の後ろをずっとついて行くというならマスク必須ですよ。密になるから。でもふつうそんなことします？しないでしょ。したらいろんな意味で結構ヤバい奴ですよ。
ということはウイルスの侵入を防ぐという面では、マスクはしてないよりかはしている方がマシという程度に思っていた方が良いのではないか、と感じるのです。
で、この考え方って結局、「安心感を求めているだけに過ぎない」ということになってきますよね。
安心感を持っていればウイルスに感染しない、というのならいくらでも安心できる策を講じますが、現実問題として安心感を持っただけではどうにもならないでしょ。
一時期、開店前から薬局に並んでマスクを買い溜めするとかありましたが、安心感のためにそうするのかと思うとちょっと何だかな・・・っていう気持ちにどうしてもなるんですよね。
1億歩譲って、仮に安心感を持てばウイルスに感染しないとしましょう。するとマスクを買い溜めしていた人というのは、自分が安心できれば他人はどうでもいい、ということなんでしょうか？
買い溜めするということは、当然買えない人も出てくる。買えなかった人はマスクをできないから、自分がまき散らかすことを防ぐ手段が無くなってしまうわけです。で、マスクをしていない人を見て、買い溜めした人は、「あいつはマスクしないで外に出歩いてけしからん!!」とか言うわけでしょ。でも買い溜めした人は安心感を買い溜めして、他人の安心感さえ買い溜めしたにも関わらず、マスクをしていない人を見て不安に思うわけですよ。
分かります？ 結局自分1人が開店前から薬局に並んで他人の分の安心感も独占したがゆえに、周りを見て不安になってるんです。
自分が不安になりたくないのなら、周りの人も不安にならない様に考えて行動しないとダメなんですよ。でも自分のことでいっぱいいっぱいの人は、他人への余裕がないからそれができない。余裕がないから自分を安心させようとする。自分を安心させるために、我先にと開店前の薬局に並ぶ。買い溜めする。・・・繰り返す・・・。
これを大人がやってるんですからね。こんな大人を見て子どもはどう思うのか・・・。
教育って大事だなと思うのです。
テストの成績を上げるための教育じゃなくて、人とのつながりを想像できるようにする教育。
2020年に入学を迎えた人はある意味特別な経験ができたわけです。おりしも2020年は学習指導要領が改訂され、主体的・対話的で深い学びが重視されるようになります。コロナ禍での特別な経験をもとに、対話的で深い学びを通し人とのつながりを大切に思える人として成長していってほしい。勝手に個人的にそう考えています。