やる気を長続きさせるのは難しい
テスト前などは勉強をやる気になるのは簡単ですが、でもそのやる気や集中力を長続きさせるのはやっぱり難しいものです。テストまでに3回問題集を解くぞと目標を立てても、実際は3分の1しか解かなかったなんてこともよく聞く話です。
「よし、自分の将来のためにがんばって勉強をするぞ!!」と意気込んで勉強を始めるものの、その意気込みも3日で終わってしまう、続いてもせいぜい1週間程度だった。そんな経験はきっと誰にもあると思います。
このようにやる気や集中力が長続きしないのは誰にでもあるごく普通のことです。
これが普通のことなんですが、その一方で、勉強のやる気がずっと長続きしている人がいるのもまた確かです。
この長続きするかしないかの違いはどこにあるんでしょうか?
この違いの原因なり理由なりが判れば、やる気を長続きさせつつ色々な行動を起こせると考えられそうです。
ここではやる気が長続きしている人としない人の違いについて挙げ、それを基にやる気(モチベーション)をキープするコツを考えてみます。
やる気が長続きしない人の目標の立て方
どんなことでも楽しみながらやることが大切です、と以前別の記事にも書きました。つまらないことを長々とやろうとは思わないですよね。
でも楽しみながらやると言っても、何をどう楽しむのかが分からないと結局のところ永遠とつまらないことを続けることにもなってしまいます。
例えばテストの2週間前。
成績アップのために、次の理科のテストで100点取ることを目標に勉強し始めたとします。頭の中は目標の100点でいっぱいの状態。そんな中とりあえず勉強を始めます。
まぁ最初のうちはやる気Maxだから何ともなく順調にテスト勉強が進みます。
ですが日が経つにつれ、あれもやらなきゃこれもやらなきゃとなってきます。
すると何に手をつければ良いか自分でわからなくなってしまう。だから3、4日後くらいには目先のことばかりに注意が向いてしまい、本当に必要なことに手が回らなくなってしまう。
実際のテストを想定して問題を解いても、必要なことができていないからなかなか正答が出ない。
成績アップのための勉強が、いつの間にか頭がアップアップになってしまっている。
そしていつの間にか当初の意気込みが消え失せてしまい、あぁ〜理科やべぇ、ってことになってくる。
似たような経験ありますよね?
理科のテスト100点を目標にする。これは素晴らしいと思います。
ただいきなりこの目標ではスケールが大きすぎるんですね。
やる気や集中力が長続きしない人は、最初から最後まで100点を通そうとする。力の付いていない状態でもいきなり100点を目標とする。
だから、思いと目標と行動が結びつかないんです。
息切れしてしまい結果やらなくなってしまうんです。
そして喜びどころか逆に焦りや落胆を感じることになってしまう。
これではやる気は長続きしませんよ。
やる気が長続きする人の目標の立て方
テストまで2週間あるとしたら、2週間で100点を取れる力をつけていけばいい。
だから最初の1日目は10点取れるように勉強をすればいい。で、次の日はさらに10点取れる勉強をすればいい。そして次の日はまたさらに10点・・・、という勉強法でいけばいいんです。
そして10点取れる勉強をしたら、その分をしっかり自分で自分をほめていく。
つまりある事柄を小分けにし、その小分けにした分を確実にこなしていく。そしてできたことに喜びを感じる。
たとえ小さなことだとしてもそれが確実にできる様になれば、間違いなく自信になります。
自信がつけば、「次もいけるゾ!!」と思えるようになるものです。
やる気が長続きする人はこのことが半ば無意識的にできるんですね。
焦りや落胆からため息交じりの愚痴をこぼすか、あるいは「次もいけるゾ」とポジティブになれるか、その違いは大きいですよね。
長続きのヒントはRPGにある
RPGなんかはやる気を長続きさせたり集中させる工夫がたくさんあります。
RPGはぶっちゃけラスボスを倒すゲームじゃないですか。理屈上はレベル1でもラスボスを倒せる。でもレベル1の状態からいきなりラスボスなんか来たら絶対勝てないですよね。こん棒と皮の盾と皮の帽子と布の服を装備した状態のレベル1がラスボスに勝てるわけがない。
だからラスボスを倒すためにレベルを上げるじゃないですか。
最初のうちはブニョブニョした青い奴を倒しまくる。最初はそいつにも苦戦するかもしれない。レベル1のうちからいきなり8匹相手ではさすがにきつい。逃げることもあるかもしれない。でも1匹ずつ倒していけば必ず経験値が上がっていく。
レベルが上がればいつの間にかそいつには楽勝で、今度はまた別の妙に防御力の高いブニョブニョが出てくる。どんなに攻撃してもミスしたり1ポイントしかダメージを与えられなかったりでなかなか倒せない何だか経験値が高そうな奴。でもそいつはすぐ逃げる。遭遇率も低い。だからそいつに遭遇しただけでもテンション上がる的な。そいつは快い一撃を食らわせないと倒せない感じ。
何とかがんばって3ポイントまでダメージを与えもう少しで倒せそう。ねばりにねばってようやく倒したら案の定経験値をたくさん獲得できて、次も倒してやろうと思えた。
気づけばお金も貯まってたから何か凄そうな剣や、頑丈そうな鎧や盾、兜を買って攻撃力や防御力を上げておく。適当にアクセサリーみたいなものをつけてラスボスに挑む。
これら全てに楽しみがあるじゃないですか。強くしていく過程を楽しむじゃないですか。
勉強だってやっぱりそうなんですよね。RPGのような楽しさはさすがにないですけど、自分自身のレベルをリアルに上げていく過程はあるじゃないですか。リアルにですよ、リアル。それを楽しんでいく。
二次元は楽しめるけどリアルの自分を楽しめないっていうのはおかしいじゃないですか!
勉強は自分自身が生きていくための武器を身につけるといったところです。
自分自身を危険から守るための知識を身につけることです。
予備知識というアクセサリーを身につけて人生を豊かにしていくものです。
テスト勉強だって、テストのための勉強とくくってしまうとどうしても先が続かなくなってしまう。だから小分けにして、その小分けにしたものをできるようにし、そのできるようになったことを喜ぶようにする。
小分けにしてこなしたものは確実に経験値として身につくわけです。
経験値を多く貯めればレベルが上がりますよね。
そうすると学校のラスボ、いや、先生が出すテストもこなせるようになるはずです。