仕事ができない人と思われないために
ダメな大人にならないためのシリーズの2回目。
日頃、無意識に使う言い方・言葉使いほど、その人の人柄や人間性が表れるものです。
そして仕事ができる人にはできる人なりの、逆にできない人にはできない人なりの言い方・言葉使いもあるものです。
ということでダメな大人にならない様に気をつけるために、仕事ができない大人はどんな言い方・言葉使いをするのか紹介します。
(※ あくまでもそのような傾向があるということで、すべての大人がそうだということではありません。)
仕事ができない大人が使う言い方・言葉使い① ~に決まってる
「~に決まってる」ということは「断定している」ということになります。それ以外に正しいことや正解、可能性がない場合に使う言い方です。少しでも別の事柄や可能性が考えられるのなら、「~に決まってる」という言い方は成り立たなくなります。
つまり断定した時点でもう考える必要がなくなるわけです。
別の言い方をすれば、思考停止状態になれるわけです。
この「思考停止状態になれる」というところがポイント。
人って基本的にあまり難しいことは考えたくないものなんですね。できれば考えたくない。
身近なところで例えると、勉強が嫌だ宿題は嫌だと言っている人は、考えることから逃げたがっていると考えられます。宿題から逃げることで、とりあえず考えることはしないで済むようになります。
あっ、もちろん宿題をしないわけだから宿題をしなかった言い訳を考える必要は出てきますが。
あるいは、今日の晩ご飯は何を作ろうと考えるのもあまりしたくないものです。これから逃れるために外食しようとか、何とかイーツとかに頼んだりするわけです。
まぁ、宿題や晩ご飯程度の考え事なら別にどうってことありませんが、世の中、もっと真剣に考えなければならないこともたくさんあります。
その真剣に考えなければならないことに、ちょっと考えて答えらしいものを見つけて、「~に決まってる」と決めつけてしまっては?
そのちょっと考えて見つけた答えらしいものが正しいかどうかもわからず、他に可能性があるのかもしれないのに「~に決まってる」と決めつけては・・・。
それでは間違った方向へ突っ走る危険が高いんです。
「~に決まってる」と安易に口にする人ほど、実は大して考えていないといえます。もし「~に決まってる」と言うのなら、しっかりした証拠を示したうえで言いたいものです。
あともう1つ。
断定して思考停止になった状態だと、他人の意見を聞き入れられなくなります。
この状態になったら本当に危険です。
間違えを間違えと認めず、自分の考えが絶対正しいということにもつながります。
こんな人間と一緒にいたいと思えますか?
仕事ができない大人が使う言い方・言葉使い② 忙しい
仕事上で忙しいを半ば口ぐせのように頻繁に使う人は、時間管理や計画立てた行動ができていないのかもしれません。もちろん急な要件が入ったために忙しくなるというのはありますが、既に決まっているタスクの中で忙しいを何度も言う様ではやはり信頼はなかなか得られません。
プライベートにおいても忙しいを頻繁に使うと、あまり良いイメージにはつながらないようです。
体の良い断り文句として「忙しい」を使うことはありますが、やはり何度も使うと、言われた側としては嫌われてるのかなと勘繰ってしまいます。
結果として、周囲から距離を置かれることになるかもしれません。
本当に忙しい時以外はあまり多用しない方が良さそうです。
仕事ができない大人が使う言い方・言葉使い③ 至急・・・
至急も忙しいと同様、時間管理や計画性の欠如が疑われる表現です。
さらに至急が厄介なのは、相手に心理的な負担も強要する所にあります。
本当に急を要する時に使うのなら良いのですが、だとしても頻繁に使うと良い印象が残りません。また頻繁に使うと言葉の効力自体が薄れてしまい、説得力を欠くことにもなってきます。
すると「これって本当に至急なの?」と思われたり、さらには「至急至急って、コイツ本当は仕事できない人間なんじゃね?」と疑われてしまう危険が出てきます。
それどころか、急ぎでもないものに対し至急などと言って急がせ、結局急ぎではなかったと言われた側が知ったら、その人のモチベーションはダダ下がりです。今後の信用にも関わってきます。
本当に至急の時以外は使わない方が良いです。
仕事ができない大人が使う言い方・言葉使い④ なんで~なの?
「なんで~なの?」や「どうして~なの?」という言い方はかなり相手を責めた言い方です。
責めて責めっぱなしの言い方です。責められているわけだから、言われた側としてはやはり良い思いはしません。
例えば学校や職場で「なんで部活来ないんだ!?」とか「どうしてミスばかりするんだ!!」なんて言われて嬉しく感じる人はいないと思います。おそらく不快な感情を持つと思います。
ではなぜ不快な感情を持つのか?
責められているからというのもありますが、もう1つ理由があります。
それは、いったん自分が悪であることを前提にしなければならないからです。
自分を振り返ると、どうしても自分の至らなかった点や悪かった点と向き合わなければならなくなります。自分の悪い点を見るのはストレスなのでできれば避けたい。その避けたいことをやらされるから不快になるんですね。
責められたらモチベーションも下がってしまいます。
なので相手を注意した時は「なんで部活来ねぇんだ、ふざけんな!!」とか「どうしてミスばかりするんだ!!」と感情むき出しで怒るのではなく、解決策を考える姿勢を見せた言い方が適切です。
「最近部活に来てないけど何か改善してほしいところとかないか?」とか「物事を上手く進めるにはどんな方法でやればいいかな?」の様に。
こんな風に言った方が責め立てるよりも良い印象が残るでしょ。
自分の怒りの感情をストレートに相手にぶつけたって説得力はありません。
せいぜい言った本人がマウントを取れたと思い込めて、短い時間だけスッキリする位です。
仕事ができない大人が使う言い方・言葉使い⑤ わかりません
もちろん、わかりもしないことについてわかったふりをするのは最悪です。わからないならわからないと正直になることは大切です。
でも何かを聞かれてわからない時に、ただ「わかりません」と答えて済むのはせいぜい中学生まで。
年を重ねるにつれ、わからなかったら「何がどうわからないのか」をはっきり示しておきたいものです。
学校ならともかく、仕事においてただ一言「わかりません」をストレートに言ったら、間違いなく信用を無くします。
例えばコンビニに行って、店員にポテチの場所を聞いたとして返答が「わかりません」だったら、このクソ店員使えねえなぁと思うでしょ?
わからないなら調べろよってことです。
わからないことを聞かれて単に一言「わからない」と返事をするくらいなら、「調べます」とか「○○の□□がわかりません」という様に、解決策を探す姿勢が欲しいところです。
それだけでも全く印象が異なります。
仕事ができない大人が使う言い方・言葉使い⑥ どっちでもいいけど
本当にはっきりしない表現です。本当にどっちでも良いのかもしれませんが、あなたの意見を聞かれたところでの「どっちでもいいけど」の返答は、相手を結構イラつかせます。
買い物デートで「この服とあの服、どっちが似合う」と聞かれ「どっちでもいいけど」なんて答えようものなら、この先たぶんないんじゃないですかねぇ・・・。
「どっちでもいい」というのは、責任を取りたくないことの表れです。
なので、職場の重要な意思決定をしなければならない場面で「どっちでもいいです」などと言っては、信用も信頼も一気に失います。危険です。危険すぎます。
それどころか「こいつ何も考えてないな」なんて思われてしまうことも。
何でもいいからとりあえず自分の意見を一言混ぜたいところです。
まとめとして
仕事をしていく上で、信用や信頼は大切です。それらが無ければ仕事はまずできません。
そのため信用や信頼を築いていくことは当然必要ですが、一方、こんなことを言っては信用や信頼を無くすんだということも知っておいて損はありません。
どうも周りから信頼されてないなぁと感じた時は、ここで紹介した言い方をしてしまっているのかもしれません。