入会のお問い合わせをいただくとやっぱり嬉しいものです。特に生徒も保護者も「何とか学力を上げていきたい」、「今の状況から少しでも良い方向に変えていきたい」と本気で思っているなら、私としても腕の見せ所だと改めてモチベーションが上がるわけです。
その一方で、ちょっとこれでは入会されても困るなぁと感じる事例も正直なところあります。それは入会説明会の段階でそう感じることもありますし、お問い合わせの電話口から感じることもあります。
ここでは具体的にどんな場合に入会をお断りするかを記します。
生徒募集のPRをしておきながら、その対極になるお断りについても書くとは矛盾しているようにも思えますが、予め入会をお断りしておいた方が結果として生徒や保護者のためになるケースもあるものです。辛辣な内容に感じるかもしれませんが、あえて書くことによって、本当に当学習会で勉強を進めることが適切なのかを少し考えていただきたく思います。
そもそもなぜお断りするのか?
なぜお断りするのか?
それはズバリ、学習会の質を保つためです。
誰でもwelcomeな状態にしてしまうと、トラブルばかり起こす生徒や保護者が来ることにもつながります。トラブルばかり起こす生徒や保護者は必ず、かならず、か・な・ら・ず、他のまじめに取り組んでいる生徒の妨害をします。それは意識的かもしれないし無意識的かもしれない。本意はどうあれ、真剣に取り組む生徒にとって本当に迷惑なことになります。
そしてもし問題ばかり起こす生徒や保護者がいた場合、これから入会してまじめに勉強しようとする生徒に悪印象を与えてしまい入会しなくなるからです。
当学習会の仕事は、「本気で勉強をしようと思っている生徒に対して勉強に集中できる空間を提供すること」です。当然、まじめに勉強に取り組む生徒を大切にしたい。そのため妨害因子は可能な限り排除するようにしています。
当学習会は代表の私が1人で運営する教室です。だから一度にたくさんの生徒を見ることはできません。せいぜい1授業で8〜9人が限度です。教室も本当に小さいです。さらに感染症対策のことも考えると、実際は1授業で5、6人が限度です。特に2020年に関しては1学年3人までと制限をかけています。さらに当学習会は本格始動が2020年春、コロナとまるかぶりです。本格始動のわずか数日後に学校の一斉休校で、当学習会も自主休業でした。なので実質的な本格始動は2020年7月です。
だから1人でも多く生徒に来てもらいたい!!
というのが経営上の本音ですが、それでも敢えて入会をお断りする場合があります。上記のとおり、学習会の質を保つためです。
入会説明会は当学習会を知ってもらうためのほかに、
当学習会に入会希望の方には必ず、保護者と生徒が一緒に、入会説明会へ参加していただくようにしいています。そして入会前には無料体験授業に必ず参加していただいています。もちろん入会前に教室を見ていただいて教室の雰囲気を感じていただきたいとの思いがあります。指導方針や授業内容、金銭面のことなど、誤解のないようにしっかり説明し、疑問点や不明点が無いようにすることがねらいです。それでもまだ不明な点などがあれば納得いくまで説明しています。
と同時に私の方も、生徒と保護者を知るために見ています。具体的にどのようなところを見ているかというと、
私が話している時の話の聞き方
保護者が話している時の生徒の様子
生徒が話している時の保護者の様子
生徒に問題を解かせている時の生徒と保護者の様子
保護者がよく使う言葉
生徒がよく使う言葉
だいたいそんなところです。
生徒募集をするのに何だか厳しいんじゃないの? と思う方もいると思います。まして入会を考えている保護者の方がこの記事を見たら入会を躊躇うかもしれませんが、それでも構いません。要は、生徒の勉強面のサポートしていくうえで生徒の能力を最大限に引き出す、引き上げていくためには、ある程度こちらとしても入会を許可する対象を絞らなければならない。そういうことです。
なので、その結果として生徒が誰も入会しなかったら・・・、
それは仕方ありません。
なお、生徒の学校の成績の良し悪しで入会をお断りすることは一切ございません。
入会をお断りする11パターン
生徒の素行が悪い
当学習会がサポートするのはあくまでも生徒の学習面についてです。多少は躾のようなこともするかもしれませんが、基本的に躾についての指導は無いと思ってください。躾は家庭でやることです。躾の注文を付けてくる場合は躾のできない家庭とみなし、入会を固くお断りします。
すぐにかんしゃくを起こすわがままな生徒
自分の思い通りにならないとすぐにかんしゃくを起こす様では、周りに多大な迷惑をかけます。もっとも小学生・中学生の段階だからある程度は仕方ない面でもありますが、しかし何度もトラブルを起こしているようではお断りせざるを得ません。
人の話を聞けない保護者
これも躾と関わってくることですが、人の話を聞く時には聞くなりの態度があります。人が話している時に何かゴソゴソとやっていたら、まず間違いなく人の話をしっかり聞けていません。部分的には聞けていても肝心なところを聞いていなかったなんてこともあります。それが後々、言った言わないの論争になることだってあるわけです。
それが生徒にとってどれだけマイナスに響くことか・・・。
子は親の背中を見て育つとも言います。保護者が人の話を聞けないならその子は・・・、
家や他塾でやっていた効果のない勉強法を学習会に強要する
勉強方法には人それぞれ合う、合わないというのがあります。合わない方法をずっとやっていたって効果はほとんど出ません。だから合う方法に変えていかないといけません。
効果の出ない方法をやり続ければ、得られる結果もずっと同じです。
それを理解できない保護者の方でしたらお断りです。
過保護の度が極端
当学習会の理念の1つに「勉強を通して子どもの主体性を育てる」というのがあります。親心としてつい子どもにあれこれ言いたくなってしまう、いろいろやってしまいたくなるのは理解できますが、度が過ぎると子どもの主体性をつぶします。
子どもを突き放す必要などありませんが、過保護の傾向がある場合はお気をつけください。
良い成績を取ることで人を見下そうとする
これについては価値観の問題なので善悪については語りませんが、当学習会では人を見下すための道具としての勉強は行っておりません。
誰かを見返してやるため、復讐するために勉強して良い成績を取ろうというなら、他の塾に行ってください。もっとも、それで良い成績を取ったとしても、そこで得られるものは落胆だけだと思いますが。
値切り交渉
値段だけで学習塾を選ぶなら、当学習会は絶対に合いません(他の学習塾でも値段だけを判断材料にしていたら痛い目に合うと思います)。
安い授業料の学習塾なら当学習会以外にたくさんあると思います。
無料体験学習をやっていますが、「無料」のところだけにひかれて、月謝も無料だなんて勘違いする保護者はさすがにいないと思います。ただ、他塾でやっている特待生制度を引き合いに出し、当学習会に無料での授業を迫ってくる保護者は即刻除名処分です。絶対に許しません。
値切を迫るということは、子どもの将来もしょせん安っぽいものと考えているのだなぁと、私は思ってしまいます。
都合の悪いことは全て他人の責任だと考え、自分の非を認めない
まぁこういう人はどこに行っても厄介者扱いされると思います。当然他の生徒にも悪影響を及ぼします。やはり当学習会ではお引き受けできません。
特別扱いされることを当然の権利だと考えている
本当に迷惑です。実名を挙げて徹底非難したいくらいです。(実際にそんなことはしませんけど)
残念ながら私はお客様を神様だとはサラサラ思っていません。
ただ私はお客様を、地域の子どもたちの学力向上、そこから地域社会の学力向上へとつなげていくパートナーだと考えています。
だからある程度のお金は必要なんです。
中学在学中に3つ以上の学習塾に在籍経験がある
中学在学中に3つ以上の学習塾に在籍していた経験があるということは、1つの学習塾に1年間継続していないことになります。辞める理由は色々あるでしょうが、単純に成績が上がらなかったという理由で3つ以上の学習塾を辞めたとなれば、それは生徒・保護者にも何らかの問題があるものと推測します。
ただ、季節講習などのように期間や回数が決まっていて、初めから講習が終了したら通うのも終えるつもりだった、というなら話は別です。
ありもしないウソやデマを流す
さすがにこのレベルまで来ると、社会的手段をもって臨むほかなくなります。
常識をわきまえている人が入会の条件
結局のところ、保護者、生徒とも常識をわきまえていることが入会の条件だとお解りいただけると思います。
少人数といえど、複数の人が集まる場所では一定のルールは必要です。言うまでもなく、より多くの人に快適な学習空間を提供するためです。
そのことは十分理解してください。